渓流釣り

2019年度版 渓流釣りガイドレポート

いよいよ、2019年の渓流釣りも終盤となりました。
もうすぐ秋の産卵をひかえた山の渓流魚達は、活発に餌を追う時期でもあります。

今回は、2019年9月に釣りガイドを利用された、とあるお客様との釣りガイドレポートを紹介したいと思います。

9月中旬、犀川水系の某渓流での釣行。

時刻は06:00、山麓の駐車場にて待ち合わせを致しました。
早朝の気温は、安曇野でも冷え込みが強くなり、薄くガスがかかっている状態。
体感温度も低く感じられるが日中は快晴となり、降水確率は0%。
風もほとんど無く穏やかな一日となる予報。


道中、山道にはいつものように猿がたくさんいました。

ポイントへ向かう途中で、お客様の車を広いスペースにデポして、一台に乗り換えてグイグイと標高を稼ぎます。
第一ポイントへは30分ほどで到着しましたが、ポイント近くの駐車スペースはすでに満車状態でした。
登山者なのか、釣り人なのか、もしやキノコ狩り?
ちょうどこの時期は、色々な目的で入山者が増えるタイミングでもあります。
これも想定内ということで、すぐに第二ポイントへ移動します。
このポイントの駐車場は、何故か駐車している車が一台もおらず、これはラッキー!
先行者らしき釣り人の姿もありません。

釣りポイントまでは、駐車スペースから歩いて10分ほどの距離で渓流へ下ります。
期待も高まる中、いよいよガイド開始!水量も思ったほど多くなく、沢通しの釣り上がりも問題なさそうです。
お客様は若干のブランクがあった様ですが、ベテランの釣り人。
お話を聞いていると渓流釣りも経験者の方で、基本的な渓流釣りのノウハウはご存知でした。
川の特徴、仕掛け、エサの選択やここに住むイワナについてレクチャーさせて頂き、いよいよ実釣スタート。

ガイドのお仕事もスタート。少し先行して川の状況の確認、安全な遡行ルートの選択、イワナの居着きの確認。
そして先行者がいないか足跡を探しながら、野生動物の気配に神経を集中させる。

渓流釣りガイドスタート

今朝の冷え込みの影響からか、水温も低くアタリも遠かったのですが、
釣り上りから30分ほどで、最初のイワナが顔を出しました。
少し黒みがかった腹部に橙色の入った綺麗なイワナだ!

お客様も最初の釣果にご満悦の様子です。

その後はしばらく沈黙が続き、エサの種類を交換したり、底をゆっくり探ったりのガマンの釣りが続く。
このポイントでは大渕までが最初のコースでしたので、いったん車道まで高巻き、次は大渕の上流へと向かいます。
この付近はV字の谷となり魚信も遠いため、次のポイントへは車で移動。
この頃にはガスもとれて視界も明るくなり、太陽の光も木々の間から差し込むようになりました。

ポイントに着くと先行者の車がすでに駐車中。川に先行者の姿も見えたため後を追います。
この先は二股となるため、釣行先を先行者と調整します。
先行者は左のスジに入るとのことでしたので、我々は自然と右のスジへの入渓となるのですが、
この沢は上流に発電施設の水取り入れ口があり、
先行者の選んだ左の沢より渓相的に見劣りはするものの、実績のある沢です。

この枝沢には先行者の姿も無く、時刻も10時をまわり水温も高くなってくる頃なので、期待も高まります。
二股から入渓、早速、イワナの走る姿が目に飛び込んできます!

秋の荒食い、イワナの入れ食い

最初の小さな落ち込みポイントからは、小型のイワナが針ガカリしてきます。
これをスタートに各ポイントから連続してヒット、個人的にも久々にイワナのれ食い状態を目にしました。
中層で上向いているイワナはエサの表層流しにもヒット。
15cmに満たないリリースサイズのイワナも何尾か釣れましたが、お客様の判断で丁寧にリリースをして頂きました。

アルクマ
こんな日はテンカラ釣りにもってこいの状況だな…

この日はガイド中にて、釣りたい気持ちをグッとこらえて仕事に集中します。

本日の後半戦のポイントでは、全体的な活性の高さに驚き!秋の荒食いにはまったのかな?
この日はお客様の渓流釣りの経験値も高く、終わってみるとリリースも含めて15尾前後の釣果となりました。
快晴の中、信州の良渓を感じて頂きながら釣果にも恵まれ、お客様にも満足して頂けた、釣りガイドとなりました。

県外から来られたお客様は、今日は安曇野にお泊りとのこと。
鮮度を保つためにイワナのエラとワタを抜いて、お持ち帰り頂きました。

まとめ

普段、仲間のガイドスタッフと共にガイド技術の向上とコースの探索を目的とした釣行をしますが、
当然、日によってはボウズの日もあります。

釣りの条件がマッチした時には爆釣してしまう事もありますが、
今回、特別にブログ公開させて頂いた釣りガイド記事の内容は、間違いなく今シーズン最高の釣果でした。
これは、お客様の渓流釣りの技術が高かったことや、あらゆる条件がマッチした結果ではありますが、
来シーズンはどんな感動が生まれるのか楽しみです。

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