渓流釣り

高瀬川本流ブラウントラウト釣行記

2019年3月31日(日)

さて、今回はブラウントラウト釣行記のお届けです!

と!その前に、ブラウントラウトってなに?
すでにトラウトファンの皆さんはご存知かもしれませんが、軽くタッチしていきます。

ブラウントラウトとは、サケ科の外来種ですね。
名前のとおり和名では「茶マス」なんて呼ばれる事があります。
魚体はレインボートラウトによく似ていますが、体側にはレインボートラウト特有の虹色の縦条はなく、黒斑が多く白色や青色で囲まれた朱色の斑点が散在しまが、個体によっては大型化すると朱色が不鮮明になるものもいるようです。長野県におけるブラウントラウトの移植は1925年~1933年と古い話の様ですが、原産はヨーロッとの事です。

安曇野のお隣の松本市にある景勝地「上高地」では、現在までの長い年月の間にイワナ・ブルックトラウト(カワマス北米原産)・ブラウントラウトが交配を繰り返し、ハイブリッドな魚が多いのですが、その中でもブラウントラウトの生息が一番多いと言われています。

10年~15年ほど前まで、私は梓川本流の大型イワナを求めて釣行していましたが、年々イワナの釣果が少なくなり、ブラウントラウトばかりが釣れるようになってしまったのを記憶しています。ここ安曇野の河川では、レインボートラウトを筆頭にヤマメ、アマゴなどの渓流魚が釣れることで有名でしたが、自身の記録では2016年6月18日に穂高川上流域でブラウントラウトを釣り上げています。

梓川~犀川~穂高川と河川が繋がっているとはいえ、ついに外来種がここまで来たか!

岩魚ちゃん
この時は、さすがにショックでしたね・・・

私自身は今や渓流にすっかり落ち着いてしまっている訳ですが、山の天候が悪い時には里の本流や枝沢に調査(?)に出かけます。穂高川でもレインボートラウトの数釣りや、尺ヤマメ(中には銀化ヤマメも)が釣れたりなど、なかなか楽しい釣りを満喫できたのですが、ここ2~3年は全くと言っていいほどこれらの釣果が乏しくなってしまいました。
原因はブラウントラウトの北上ばかりではないような気もしますが…。

そんなこんなで、久々に犀川上流を歩こうかなと言うことで、2年ほど前から高瀬川へ調査に出かけています。

2019年3月31日、今年初めての高瀬川本流釣行です。とにかく高瀬川本流はポイントの数が少なく、年ごとに川の流れも変わっていきます。ポイント間の移動も100mを超えることがザラにあるので、特に夏場などは炎天下の中の釣行となり、体力勝負的な釣りになりますね、本流筋には日の遮るものが無いので早朝の数時間の釣りが勝負!
なのですが今日はまだまだ春浅く、時折寒風の吹く中ゆっくりと午後からの釣行開始です。昨年見つけたお気に入りのポイントでは、3回の釣行で2回ラインをぶち切って逃げて行ってしまう、正体不明の大型魚が潜んでいるポイントがあります。
最初は、本流ヤマメ狙いで細仕掛けでしたが、1度目の逃亡劇で悔しい思いをした自分は、昨年の秋、大物一本狙いで少し太仕掛けに変更しました。ところが、2度目の逃亡を許してしまいました。

アルクマ
ルアーだったら、ドラグきかせて上げられるよな!

と、一瞬の気が迷いが…

しかし!ルアーをとりあえず15年程前に仮卒業してエサ釣り師を目指した己にとっては、どうしても生エサで勝負したいのでした。

2019年初めての高瀬川大物一発狙い釣行では、道糸1.25号・ハリス1号で開始です。警戒心を和らげる為にはこの位が限度かな?(高価な細ラインは使えません…トホホ)
山は、時雨れて真っ白、山容もわずかに見えるだけ。里も風が冷たく、日差しも時折うっすらと差し込む程度、この日は本流でがんばります。

いつものポイントから捜索開始!です。

2~3投したところで、エサが底の流れにのる寸前、いきなりズドン!ラインが物凄い勢いで川の流れに消えていきます。ドラグはありませんので、大型魚のやり取りはスリル満点!己の肉体の長年の釣り経験からくる感性だけが頼り。ラインが切られてしまう極限は、どこにあるのか?
とにかく最高のテンションを保つには、走るしかない。魚の動きに合わせてテンションをかけながら、右へ左へと走り回る事、15分…。やっと、おとなしくなってきたか。あとはラストの取り込みだけ!ところが、今日持っているネットでは入りきらない!
ネットを叩かれて逃亡されてしまう可能性が大、浅瀬に誘導してのズリ上げ作戦しかない…。
首を振り振り、いやがるブラウントラウトを、ゆっくりと優しく浅瀬に誘導完了。

かつて梓川の本流でブラウントラウトと遊んでいた時期は、レコードは40cmオーバー止まりでしたが…本日対面したブラウントラウトは、なんと57㎝!めでたくレコードアップできました。
記念撮影の後はゆっくりと水に慣らしてあげながら、浅瀬に離します。しばらく浅瀬にいましたが、体力が回復したのでしょう、自分からゆっくりと川の流れの中に消えていきました。

アルクマ
See You Again!

渓流師、本流で勉強の巻」でした。

↓私はモンスター級のブラントラウトと、この竿で勝負しました!

渓流の大場所用、ダイワの碧羅(へきら)。
レインボートラウトの大型狙いでも使っていますよ。

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