トレッキング

信州・安曇野のトレッキング

ご存じのように信州は国内でもトップクラスの山岳観光地です。

2016年8月11日に国民の祝日として「山の日」が制定されました。
第一回山の日制定記念全国大会が松本市上高地で開催されたのも記憶に新しいところです。

信州は海なし県の一つでもあるように、その県境の峰々は、
北から時計回りで新潟県・群馬県・埼玉県・山梨県・静岡県・愛知県・岐阜県・富山県の八つの県に囲まれています。それぞれの県の境では多くの山を分かち合っています。
北アルプスから後立山連峰、中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳連峰、浅間連峰、北信五岳、
志賀の山並みなどのいくつもの高山に囲まれています。

信州安曇野からアクセスできる山は、
安曇野市が玄関口となる北アルプス表銀座の燕岳を経由しての大天井岳から槍ヶ岳へのコース、
常念山脈の中心となる常念岳、蝶が岳、大滝山などがありますが、
その中でも北の安曇野大町市は文字通り、北アルプスの玄関口になります。
白馬村・小谷村からは後立山連峰へ、松本市からは上高地を経由しての北アルプスの雄、穂高連峰や槍ヶ岳へ、
山岳ファンにとっては憧れの地でもあります。

私にはご夫婦で九州から引っ越して来た知人がいるのですが、
その理由が「好きな山がここにあるから、好きな山登りが直ぐに始められるから」と聞き、ビックリしました。
他にも何人もの方々が信州の山と自然に魅せられて、引っ越されて来ています。

トレッキングと登山の違いなどについては諸説・各論があるようですが、
信州安曇野Outdoorsでは、トレッキングを「山を安全に楽しく登る!」という簡単な解釈で楽しみたいと思います。

「日帰り登山が可能な山の頂を、安全で楽しく目指す」

こんな解釈で山の魅力を思う存分楽しみたいと思いますし、十分楽しめます。
「有名な山や魅力的な山は日帰りでは無理?」「低山ばっかりでしょ?」いえいえ、そんなことはありません!
日本百名山には3,000mを超える山でも日帰りできる山もあります。
現代では山岳道路の整備により標高の高いルートを車が走る時代です。
スキー場のゲレンデ開発により、1,500m以上までリフトやゴンドラが人を運んでくれます。
何日もかけてテント泊、山小屋泊をしなくてもアルプスの自然を直に感じる事ができます。

しかしながら、車やロープウェイなどを降りてからの数時間の山歩きこそが、
トレッキングの本当の喜びが生まれると言えるのではないでしょうか、

「登りたい山に行こう!」違います。「登れる山に行こう!」これが正解です。
信州に住んでいますと山のシーズン中は、毎日のように悲しい遭難のローカルニュースが流れてきます。
これは決して標高の高い山の話だけではなく、初心者コースと呼ばれる整備されたコースでも起こりうることです。
魅力的で感動や喜びをもたらしてくれるはずのトレッキングが、
登山者のわずかな油断、体力不足、準備不足、経験不足から、
思いもしなかったトラブルを招き、辛い思い出になってしまうこともあるのです。

トレッキングを楽しむためには

山に一歩足を踏み入れると、普段は何事もなく使用している電気、水道、ガスはありません。
体調不良になっても、近くにすぐ行ける病院や医院はありません。ましてや救急車は駆けつけてくれません。
そこには日常生活で使っているものは、なにもありません。
最低限必要な装備品をバックパックに詰めて行動しなくてはいけません。
自分の行動が全て自己責任となる事を強く認識することが大切になります。

皆さんは、それぞれに登りたい山があると思いますが、
まずは段階を踏んで、登れる山を一山一山増やしていくことがポイントです。
その経験の一つ一つがスキルアップになりますし、自信にもつながります。

普段のウォーキングも、坂道を増やしていきましょう。距離も少しずつ伸ばしましょう。
時間も少しずつ伸ばしましょう。自然の中のハイキングを楽しみましょう。
その少しづつの努力がいずれ役に立ち、登りたい山の頂に立つことが出来るのだと思います。

基本的な装備とウェア、バックパック、シューズ、食事、行動食、水分補給、
トレッキング中の体力の維持(体調管理や低体温症・高山病・熱中症等への対策を含む)、
マナー、自然への配慮、害獣・害虫対策、道迷いなどのリスク管理・・・

たかがトレッキング、されどトレッキング。決してあなどってはいけません。
自分の体力、経験、技術力、年齢を考えて、安全で楽しむことのできる山歩きこそが、
本当の意味でのトレッキングと呼べるものでしょう。

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